こみっと日記
其の46

皆さんは、「合理的配慮」という言葉を耳にされたことがおありでしょうか?
聞いたことはあるけど、具体的にどういうこと?と問われると、答えに窮する方も多いと思います。

今週火曜日のこみっとプログラム「就活準備講座」では、そんな 「合理的配慮」について、講師の岩嶋先生にわかりやすくご説明いただきました。参加されたメンバーさんもメモをとられながら、興味深そうに話に聞き入っておられました。

そもそも「合理的配慮」とは、簡単に言えば、障害がある人であっても、障害がない人と同様に社会活動に参加し、自分らしく生きていけるよう、必要な調整をしますよという考え方です。この「合理的配慮」という考え方は、法律にも位置付けられており、障害のある当事者にとっては、障害のない人と対等に社会参加の機会を得るための必要なサポートが受けやすくなるなるわけですから、このチャンスを活かさない手はありません。

では、この「合理的配慮」という考え方をいかに上手く活用するか、今回岩嶋先生には雇用の場面での「合理的配慮」にフォーカスしてお話を伺いました。大きく分けると大切なことが2つあったように思います。

一つは、一口に合理的配慮といっても、個々人の障害の状態には個別性があるため、配慮を提供する側(雇用する側)にお一人お一人の障害特性がきちんと伝わっていないと意味がないということです。それを伝えるためには、自分の障害特性を含め、自分にはどんな配慮があれば仕事ができるかを理解していなければなりません。つまり、自己理解がとても大切だということです。

もう一つは、岩嶋先生のおっしゃる信用貯金。例えば、勤怠が安定している人と勤怠が不安定な人、どちらも同じくらいの仕事量がこなせるとしたら、どちらの人の方が合理的配慮を受けやすいでしょうか? 配慮を提供する側も人間です。やはり勤怠が安定している人の方が配慮を受けやすいといえるでしょう。つまり、相手(雇用する側)のサポート力を引き出せるような人になることも大切なんですね。

支援者であると同時に、障害当事者でもある私は、支援のツボを学ばせていただくと共に、我が身を振り返るよい機会になりました。

岩嶋先生に感謝!!